About
ねこのひげ書店は学生時代の友人であった、
“湯村りす”と“ゆとれひとゆとり”によるサークルです。
現代詩と散文を軸に創作活動をしています。
ねこのひげ書店というサークル名は猫が好きで、
語感がいいのでなんとなくつけました。
2023年秋から2人で初の本作りを開始し、
同年12月にKindleで詩集『喫茶ニューロマンティック』を出版しました。
2024年2月には文学フリマ広島6で初出店。
2024年冬から春にかけて2冊目の詩集を作成し、
同年5月の文学フリマ東京38にて詩集『名もなき町で生きるということ』を販売予定です。
Profile
湯村りす
詩を書く人。
文学部英文学科出身。
椰子の木を撮るのが好きです。
ゆとれひとゆとり
ゆとりのある生活を送りたい。
Works
「コップ」
湯村りす
何を注ぐの
壊れかけた取っ手が耐えられるもの
不満の果肉入りジュース
哀しみの下流から掬い取ったミルク
それとも天邪鬼が照れ隠しに吐いた台詞を
何時でも見られるようにしておきますか
風が吹いて
ついに倒れて砕け散った白いコップ
いつも丁度良い大きさでいてくれたね
オレンジの花の絵が可愛かった
一度壊れたものでも直せる限り直しますと
云われた私は首を横に振りました
欠片でなく破片だった
それでも懸命に捨ったの
「影」
ゆとれひとゆとり
あなたの後ろに透けて見える地獄があなたの魅力を際立たせる
光の後ろには必ず影があるように
地獄から救えるのは私だけだと思ってた
Books & Goods
詩集 『喫茶ニューロマンティック』
湯村りす ゆとれひとゆとり
私家版第一詩集『ZOO』
湯村りす
詩集 『名もなき町で生きるということ』
湯村りす ゆとれひとゆとり
アクリルキーホルダー(4種類)
ゆとれひとゆとり